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STORIES

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新入社員の日常

令和4年度入社の新卒採用社員が、
入社して3か月の業務の様子をレポートします。

4月某日

新人研修

全新入社員が集まり、2日間の新人研修が行われた。1日目は千葉県内の森で外業実習を行い、2日目は本社会議室にてCADやWord、Excelの基本的な使い方を学んだ。外業実習では、現場仕事の基礎となる鉈(なた)の扱い方から測量機器(光波やレベル)を用いた測量方法等、実際に自分で作業しながら学ぶことができた。特に測量に関しては、事務所内で光波の使い方を学んでいたが、いざ山の傾斜地で三脚を据えるとなると思ったよりも時間がかかり、簡単なことではないと思った。また本研修は全国の支店から集まった同期との親睦も深めることができ、とてもいい機会であった。

4月某日

渓間工・設計業務現地測量

(富士宮市)

入社して早速、静岡県富士宮市にて5日間の現地測量があった。洪水などで荒廃した渓間に治山ダムを設置するため、その設計のための測量をおこなった。私は先輩方について山の中を歩きながら、光波を据え野帳に記入したり、ポールをもち測量の補助をしたりした。現場での作業は、様々な測量器具を持ちながら山の中を歩く。今回の現場はそこまで歩きづらくはなかったものの、重い荷物を持ちながらの山歩きは大変だと感じた。今回は入社後初めての現場作業であり新しいことだらけであったが、測量業務がどんな感じか身をもって知ることができ、その分学びも大きかった。

5月某日

CADの学習

事務所で先輩に教わりながらCADの学習をした。題材は先日測量をしてきた富士宮市の現場を用い、以前に実施された業務のものを参考にしながら、現場の平面図やダムの構造図等を描いた。CADにはたくさんのコマンドがあり、それを使いこなすのは難しいと思っていたが、自分でいろいろと試し書きをしたり、わからないことをその都度質問したりすることで、当初よりは早く正確に図を描くことができるようになったと思う。

6月某日

山腹工・設計業務現地測量

(常陸太田市)

茨城県常陸太田市にて4日間の現地測量業務があった。私は、光波を使って測量をおこない、測量成果を記帳した。さらにドローンを使って現場の写真撮影やRTK(地上に設置した基準局からの位置情報データを利用した測量)測量も教わりながらおこなった。前回の富士宮市の現場に比べ、今回はより急斜面な山腹面での測量作業であった。山腹を登るとき滑ってなかなか進まなかったり、また生い茂った草木に荷物がよく引っかかったりし、歩きづらく苦労した。渓間工、山腹工などいろんな現場があることがわかり、またこれまでに学んだことをアウトプットできる貴重な機会であった。

6月某日

測量データの処理

前回の測量業務で得られた測量成果をパソコンへ入力し、CADで現場の平面図等を作成した。測量結果の入力では入力ミスがないように何度かチェックしながらおこなった。平面図の作成は、いろんな要素(侵食や地表面の様子、等高線、木の種類等)を含んだ図を描く地道な作業であったが、少しずつ進めて何とか形にすることができた。また図面の作成以外にもドローンで撮影した複数枚の写真をコンピューター上で処理して繋げ、現場全体を表す1枚の画像にする作業もおこなった。

入社して

 3か月・・・

入社してから3か月ほど経った。私は土木工学科出身で、測量業務など大学で学んだことを生かせる場面も少しはあったが、ほとんどが新しく学ぶことであり、入社当初は上手くいくか少々不安であった。しかしわからないことを積極的に聞いたり調べたり、また周りの先輩方も丁寧に教えてくださったおかげで、様々なことを学ぶことができている。

当社の業務では、数日間山の中で測量をすることがしばしばあり、経験した2つの現場でも重い荷物を持ちながら荒廃した山の中を歩くことが少々大変だと感じることもあった。しかし私は登山や旅行などが好きで、そのためもあってか出張自体もそんなに苦ではなく、むしろいろんな土地に行けて現場のことをより知ることができとても有意義だと感じている。 (A.N)